【火事の恐れも】モバイルバッテリー事故例と安全に使う4つのポイント

現代社会において、スマートフォンやタブレットは欠かせない存在です。

それに伴い、モバイルバッテリーの需要も急速に増加しています。しかし、便利さの裏にはリスクも潜んでいるのをご存知でしょうか?

近年、モバイルバッテリーによる火災や爆発の事故が報告されており、その危険は誰にでも起こる可能性があります。

そこで本記事では、実際の事故例を紹介しつつ、安全にモバイルバッテリーを使用するための重要なポイントを解説します。

 

3つの事故例に学ぶモバイルバッテリーの危険性

以下では実際にモバイルバッテリーが原因で起きた事故をまとめました。それでは早速みていきましょう。

 

【事例1】

特急電車に乗っていたら、バッグの中で携帯電話の補助バッテリーが突然青っぽい火を噴き、バッグと電車の床のカーペットを焦がした。すぐに火は消えたが、電車は急停車し、近くの消防署が駆けつけた。調査の結果、バッテリー内部から火が出たと思われるとのことだった。

引用元「消費者庁:モバイルバッテリーの事故に注意しましょう!」https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/caution/caution_020/pdf/caution_020_190731_0001.pdf

 

【事例2】

自動車内に置いていたモバイルバッテリー付近から出火し、周辺を焼損しました。焼損が著しく、詳細な使用状況等が不明であり、原因の特定はできなかったが、長期使用(約8年)でリチウムイオン電池が劣化していたことに加え、高温の車内にモバイルバッテリーが置かれていたことから電池セルが異常発熱して発火した可能性が考えられます。

引用元「nite:Vol.457 7月23日号 「夏に気を付けていただきたい製品事故3選」https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/mailmagazin/2024fy/vol457_240723.html

 

【事例3】

SKY732便は新千歳空港を午前0時10分に出発。離陸後、乗客の手荷物のモバイルバッテリーから煙が上がった。客室乗務員は消火器で煙を消し止めたものの、2名が軽度のやけどを負った。乗客170名にけが人はいなかった。午前0時45分に新千歳空港に緊急着陸を行い、その後欠航となった。

引用元「TRAICY(トライシー):スカイマーク機内でモバイルバッテリーが発火 客室乗務員2名がやけど」
https://www.traicy.com/posts/2016082241744/

 

いかがでしょうか?上記のような事故は毎年発生しています。そして、モバイルバッテリーの事故件数は年々増加傾向です。

手軽で身近な存在ですが、事故には注意して使用したいですね。

 

モバイルバッテリーを安全に使うための4つのポイント

本章ではモバイルバッテリーを安全に使用するためのポイント4つを解説します。注意点を守って正しくモバイルバッテリーを使いましょう!

①正しい充電方法を守る

モバイルバッテリーを充電する際は、必ず付属のケーブルや充電器を使用しましょう。

互換性のない充電器を使うと、過電流や過熱が原因となる可能性があります。

充電中はバッテリーを放置せず、目を離さずに状況を確認し、異常があればすぐに使用を中止してください。

 

②高温の場所を避ける

モバイルバッテリーは温度に弱いです。直射日光を避け、車内など高温になる場所にバッテリーを放置しないようにしましょう。

特に夏の時期には、車内の温度は急激に上昇するため、車内での保管は避けるべきです。適切な温度管理が、事故を未然に防ぐための重要なポイントです。

 

③使用期限を意識する

モバイルバッテリーには寿命があり、長期間使っていないものや購入してから数年経過したものは、内部の劣化が進んでいる可能性があります。

モバイルバッテリーの寿命は、1~2年ほどと言われています。充電回数で言えば3~500回ほど。

膨張や変色などの異常を見逃さず、定期的に点検し、異常が見られた場合には速やかに交換することをおすすめします。

特に膨張したバッテリーは、爆発の危険性が高いため、早期に対処が必要です。

 

④PSEマークがついた商品を選ぶ

PSE(Product Safety Electrical appliance & materials)マークは、電気用品安全法の規定を満たす製品にのみ表示されます。

PSEマーク(電気製品安全法適合マーク)がついた製品を選ぶことで、過熱やショート、爆発などの事故リスクを大幅に減らすことができます。

このマークは、日本国内で販売される電気製品が安全基準を満たしていることを証明するもので、品質や性能が保証されています。

信頼できるメーカーから購入し、PSEマークの有無を確認することを習慣にしましょう。

 

以上、4つのポイントを学びました。上記ポイントを守ってモバイルバッテリーを使用することで、事故の可能性を大幅に減らせます。

 

まとめ

モバイルバッテリーは、私たちの生活を便利にしてくれる一方で、事故のリスクも伴います。

実際の事故例から学び、安全に使用するためのポイントを押さえることが重要です。正しい充電方法、高温多湿の場所を避けること、そして使用期限を意識することで、リスクを大幅に減らすことができます。

安心してモバイルバッテリーを活用し、快適なデジタルライフを楽しみましょう!

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